岩木山に咲く花々
現在は1〜2週間に一度の更新予定です。時々、ご覧ください。


 04年7月12日(月)から…「岩木山の花々」が開講します。開講案内の見出しには『地元紙…陸奥新報に107回にわたり写真とエッセイを連載した三浦章男さんをゲストに岩木山の花々を紹介。また万葉集・古今集などにも詠まれている花々のルーツもさぐる』とあります。

『岩木山の花々』 講師:岩木山を考える会 事務局長 三浦章男
 毎月第二、第四月曜日(10:30〜12:00)(座講:NHK会館2F)
 (1)樹木の花、(2)草の花   高山帯・山腹・山麓花と俳句、花と和歌も含む...

受講申し込みは「036−8356 弘前市下白銀町21−6 NHK弘前放送会館内
 NHK弘前文化センター 電話 0172−35−1800 にお願いします。

04年1月5日〜2月15日「厳冬岩木山の写真」は終了しました。

*三浦章男さんの陸奥新報連載「岩木山の花々・癒しの山に安らぎを求めて」が終了しました*

更新が遅れて、延ばし延ばしとなっており申し訳ないです。このホームページ上の連載は、これからも続きます。


 

・第四十一回  オオバクロモジ(大葉黒文字) 垂れる滴露に輝く黄色い春の朝ぼらけ
        ヒトリシズカ (一人静) 我が名を忘れ群落は木漏れ日の下の騒然(2004.02.29)

・第四十回   キバナイカリソウ(黄花錨草) 若葉の海に揺れて漂う萌葱の錨
        ウスバサイシン(薄葉細辛) 陽光に恥じらい身を伏す土の精霊(2001.01.08)

・第三十九回  キジムシロ(雉子筵) 明るい枯れ野を彩る小さな金の玉杯
        フタリシズカ(二人静) 大きな四枚羽に二本の触角、静かに佇む優雅な緑蝶(2003.12.30)

・第三十八回  ウワミズザクラ (上溝桜) 森の入口を固める白衣の華麗な番人
        オオヤマフスマ  (大山衾) 蒼緑の小宇宙に弾ける白い星(2003.12.19)

・第三十七回  ネジバナ (捩花・捩摺) 高みへと先導する造化の妙、紅白の小列柱
        コバノトンボソウ(小葉の蜻蛉草) 宙に開放する小萢で遊ぶ黄金の蜻蛉(2003.08.28)

・第三十六回  ミズチドリ(水千鳥) 薄暗い空間を背に陽を浴びて茎頂に居並ぶ純白
        カキラン(柿蘭) 静かな風情と幻覚的な色調、橙黄色の左右相称花(2003.07.26)

・第三十五回  コケイラン 藪下に灯る暗黄色の小さな竿燈   
        タニギキョウ(谷桔梗)深い葉陰に一縷の救い花二輪(2003.06.30)

・第三十四回  ミヤマハンショウヅル (深山半鐘蔓)紫ビロードに輝く日の底の静寂   
        ミヤマカラマツ (深山唐松)天の微光に生命を謳う白き放射(2003.05.15)

・第三十三回  ミヤマアカバナ(深山赤花)
        お山の命を噴き出す錫杖清水の質素な番人(2003.04.12)

・第三十二回  チゴユリ(稚児百合)
         純粋な生命力に、強さ漲る童子たち(2003.03.19)

・第三十一回  ムシカリ(虫狩)
        己の緑葉を褥(しとね)にして輝く白砂(はくしゃ)の群れ(2003.02.23)

・第三十回  クルマユリ (車百合)
       揺り篭で語る緋色の打衣を着た双童女(2003.01.31)

・第二十九回 ウメガサソウ (梅笠草)
       一途に貧土が育む鈴振りの精(2003.01.04)

・第二十八回 オオバスノキ (大葉酢の木)
       涼風爽やかな横顔に見る紅玉の耳飾り(2002.11.13)

・第二十七回 ヤマオダマキ (山苧環)
       陽ざしと草いきれの中に立つ山路の夏娘(2002.10.06)

・第二十六回 トキソウ(朱鷺草)
       深岳菅や擬宝珠の林中を飛翔する桃色の鷺(2002.09.25)

・第二十五回 ナガバツガザクラ(長葉栂桜)
        乳白色に輝き透る丹念な造りのランプ傘(2002.09.07)

・第二十四回 モウセンゴケ(毛氈苔)
       優しさを虫に撃つ生命の白い昇華(2002.08.22)

・第二十三回 ウコンウツギ(鬱金空木)
       命の花園をたおやかな鬱金で染める垣根花(2002.08.07)

・第二十二回 イワヒゲ(岩髭)
       緑の髭先に付けた白い真珠(2002.07.19)

・第二十一回 イワウメ(岩梅)
       緑地に踏ん張り天上に向かい自立する命 (2002.06.30)

・第二十回 コメバツガザクラ (米葉栂桜)
      深緑の褥に眠る白き産着の赤ん坊 (2002.06.08 )

・第十九回 エゾノリュウキンカ (蝦夷の立金花)
      湿地に坐し水芭蕉が背にする金屏風(2002.05.27)

・第十八回 イワナシ(岩梨)
      頭を低く平身する道ばたの敬虔なる純朴(2002.05.11)

・第十七回 オクエゾサイシン (奥蝦夷細辛)
      葉を笠にして地に臥す淡い臙脂色の小袖(2002.04.18)

・第十六回 ミヤマキケマン (深山黄華蔓)
      林中に頭を垂れ黄色に輝く仏の慈愛(2002.04.06)

・第十五回 ミヤマスミレ (深山菫) 山道で微笑み語りかけてくれる一時の安堵
      シロバナミヤマスミレ (白花深山菫) 登る意志を烈しく鼓舞する生々の気
        (2002.03.23)

・第十四回 ムラサキヤシオツツジ(紫八染躑躅)
      若葉に浮かぶ紅紫色の踊り子たち (2002.03.10)

・第十三回 イワツツジ (岩躑躅)
      きらりと光る一途なまでの永遠の孤高(2002.02.26)

・第十二回 ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)
      大きな葉の海に浮かぶ臙脂と白の舟二艘 (2002.02.11)

・ 第十一回 ミヤマツボスミレ (深山壷菫)
       群青を仄かに匂わせて群れ咲く白き気品(2002.01.21)

・第十回 ハクサンチドリ(白山千鳥)
     微かな空の明かりに生命を開く光炎菩薩(2001.11.15)

・第九回 ニオイコブシ「タムシバ」 (匂辛夷)
     森に春一番の芳香を運ぶ白い木精(2001.10.25)

・第八回 コミヤマカタバミ (小深山酢漿草)
     春の喜びを頬に染め宇宙に開く小紋(2001.10.01)

・第七回 キクザキイチリンソウ (菊咲一輪草)
     春、色彩を超えた原初の命野生のアネモネ(2001.09.12)

・第六回 シラネアオイ (白根葵) 
     たおやかな肢体に薄紫の花、林床樹間の恋人(2001.09.01)

・第五回 フデリンドウ (筆竜胆) 
     陽ざしで開花し翳りで閉じる宙の占乙女(2001.08.23)

・第四回 ツバメオモト (燕万年青) 
     広く大きな葉の海に舞い翔ぶ白い鳥(2001.08.08)

・第三回 ヒメイチゲ (姫一花) 
     岳樺の疎林にひととき咲く清楚な妖精(2001.07.21)

・第二回 ミヤマキンバイ (深山金梅) 
     残雪と岩稜に映える黄金の盃と金のしとね(2001.07.11)

・第一回 エゾノツガザクラ (蝦夷栂桜) 
     透かし紫模様の汗杉を着た童女たち(2001.07.04)

 


 1月29日に開かれた自然観察指導員会主催の野外観察学習会には多数の市民が参加しました。
  参加者からは「わかりやすいお話で楽しかった。」「現実に咲いている花にそくして話してくれるので現場にいるという感覚になれた。」「カラー写真が豊富、俳句、和歌も具体的、テキストがすばらしい。」という声がありました。おおむね好評のようでした。
■ 次回は2月26日、同場所、同時間に開催します。
■詳細は松本明男さん(弘前市城南2−8−1 電話33−3291)にお問い合わせ下さい

(財)日本自然保護協会(NACS−J)「青森県自然観察指導員連絡会」主催で野外観察学習会を、月1回程度の予定で開催します。テーマは「樹木や花をより感性的に観察するために」です。樹木、野草に関心があり、学術書や図鑑的な表現以外のとらえ方に興味をお持ちの方はどなたでも参加出来ます。
*当日配布した資料の一部を掲載いたします。
−陸奥新報連載の「岩木山の花々」のキャプション(見出し)・文章表現と和歌と俳句をとおして観察表現を養う−
第1回目・・・「早春編」
 登場する花(マンサク・ハシバミ・フクジュソウ・フキノトウ・ヤドリギ・ネコヤナギ・アブラチャン・ミズバショウ・ザゼンソウ・タムシバ) 

*講師  三浦 章男 (年間継続してつとめます。)
■日 時 2003年1月29日(水) 午後7時〜午後9時まで
■場 所 弘前市民参画センター   元寺町1−13 中央交番隣り 電話31−2500
■問い合わせ先 大水 達也 弘前市豊田3−5−1 電話0172−27−2121