2006〜2007年にかけて表紙の写真を本会が担当し、ほ乳類、トンボ、蝶など「岩木山の生き物」シリーズで表紙を飾りました。2007年1〜5月号は事務局長の三浦が担当して岩木山のほ乳類の写真を「カモシカ、トウホクノウサギ、クマ、ホンドオコジョ、ホンドリス」の写真・文章が掲載されました。


12月

アサギマダラ(浅黄斑)・チョウ目マダラチョウ科の蝶で前翅長40〜60mm。食草はガガイモ科のイケマやカモメヅルなど。

 八月上旬、長平登山道の標高千m付近だ。ブナ林は次第に深くなってきた。幹も太くなり、丈も見上げるのに苦労するほどだ。
 巨木の森の広い空間を微風が流れる。透明な浅緑の空間に、ひらひら、ゆらりゆらりと舞いをするものがいる。春の北上,秋の南下を繰り返す渡り蝶、淡い臙脂模様と黒い縁取りのアサギマダラだ。
 ブナの森は静寂だ。ただ、梢を渡る風だけが音をまき散らす。いつの間にかアサギマダラは消えていた。この時期だからきっと南の台湾辺りにに渡っていく途中かも知れない。


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07年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月、12月

06年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月


おまけ
・12月の表紙画像の元データ 1枚目