07年1月号からも引き続いて本会が担当して、ほ乳類、トンボ、蝶など「岩木山の生き物」シリーズで表紙を飾ることになりました。1〜5月号は事務局長の三浦が担当して岩木山のほ乳類の写真を「カモシカ、トウホクノウサギ、クマ、ホンドオコジョ、ホンドリス」の写真・文章が掲載される予定です。


2月


トウホクノウサギ・日本固有種。体長は45〜55cm、夏毛は茶褐色で夜行性。単独で森林や草原に棲み、草、若枝を食べる。
 いつの頃からか厳冬期に滝ノ沢左岸岩壁の下に立って凌駕する岩陵を望みたいと思っていた。二月上旬、焼止小屋付近から緩やかに左折をして毒蛇沢の源頭を目ざした。その辺りは雪崩の「常習地帯」なので背に脂汗をしながら対岸に取り付き、次の沢に降りていったその時だった。ダケカンバの傍に微動だにしないウサギを見た。「脱兎」という言葉のように逃げるのが普通である。イヌワシなどに襲われると一瞬動けなくなるそうだが、私の突然の出現でそうなったのだろう。「驚かしてごめんね」という思いが込み上げてきた。


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おまけ
2月の表紙画像の元データ  約104kb