岩木山の各登山道情報 (2002年6月17日現在)
印は簡単な花の情報です)


(1)百沢登山道 ・・百沢登山道 ・・大沢まで積雪はない。大沢は約0.7kmにわたって雪渓があり、
所々切れている上、穴が多い。危険である。岩の崩落箇所(写真参照)ではあいかわらず崩落が続いている。錫杖清水はまだ積雪の下で、水の補給は出来ない。まだ、雪渓帯の登り・下りには軽アイゼン・ピッケルは必携。視界が不十分の日とか、足腰に自信のない者は別な登山道を利用したほうがいい。
 鳳鳴小屋から上の第一、第二御神坂(特に第一の方)の登降時には「落石」に注意。99年に一人亡くなっている。
 自分で石を転がさないことはもちろんだが、他人の転がした石には、その石から目をはなさず避けるようにする。落石を起こしたら大声で「ラクセキ」と叫んで下方にいる人に知らせる。人が落とさない自然落石への対応も同じである。基本原則は一列で登る、降りること。登山道が広いといって横に広がったりジグザグな登り方、降り方をしないこと。対面登降を守る。右側登り、右側下降を守ると対面登降となる。

見られる花
大沢まで:チゴユリ、ナルコユリ、ミヤマツボスミレ、ハクサンチドリ、ベニバナイチヤクソウなど
大沢から頂上まで:ミヤマキンバイ、ミチノクコザクラ、イワウメなど

(2)弥生登山道 ・・ブナ林の切れたあたりから残雪はほぼ消えて、山頂まで残雪の心配はない。しかし、雪の重み押さえられていた木々がまだすっかり立ち上がっていないので、それが登降の障害になる場合もある。登りに利用してもいいが下りはまだ避けたほうが無難だろう。この登山道の標識は「・・・合目」と表記されている。ただし、所々で破損、紛失のため設置されていない状態である。
 ところで、この「・・・合目」とはどのような意味なのだろう。

ブナ林帯を抜けるまで:ジンヨウイチヤクソウなど
山頂まで:ハクサンチドリ、ウラジロヨウラクツツジ、ミチノクコザクラ、イワウメなど 

(3)赤倉登山道 ・・大開までは完全に残雪はなく道がはっきりしている。大鳴沢源頭の雪渓は長さが20mに縮小。登りには何も必要ないが下りには軽アイゼンが必要だ。ない場合は靴のかかとを雪にけり込む-キックステップで降りる。山頂直下の雪渓も間もなく消えるから心配ない。

鬼の土俵まで:マイヅルソウ、エゾタケシマランなど
山頂まで:カラマツソウ、ゴゼンタチバナ、コケモモ、ミヤマキンバイ、など  

(4)長平登山道 ・・スキー場ゲレンデ内のロープが張られた。ゲレンデの切れたところから、西法寺森直下の雪渓まで、残雪は完全にない。山の神石下テラスの残雪も間もなくなくなるほど少量。
 松代口分岐点(古い棒きれが立てかけてあるだけ)から約50mほどはきつい藪こぎとなる。ゆっくり足許を確認しながら進むこと。 

スキー場ゲレンデまで:イチヤクソウ、ウメガサソウなど
山頂まで:ショウジョウバカマ、ツマトリソウ、ツバメオモト、サンカヨウ、イワウメ、ミヤマキンバイ、ミチノクコザクラなど

(5)岳登山道・・ほぼ完璧な夏道状態で快適な登降ができる。今、この登山道を「整備」するという。整備とはどうすることで、何故整備の必要があるのか登降してみて考えよう。
 鳳鳴小屋から上の第一、第二御神坂(特に第一の方)の登降時には「落石」に注意。99年に一人亡くなっている。
 自分で石を転がさないことはもちろんだが、他人の転がした石には、その石から目をはなさず避けるようにする。落石を起こしたら大声で「ラクセキ」と叫んで下方にいる人に知らせる。人が落とさない自然落石への対応も同じである。基本原則は一列で登る、降りること。登山道が広いといって横に広がったりジグザグな登り方、降り方をしないこと。対面登降を守る。右側登り、右側下降を守ると対面登降となる。

スカイラインターミナルまで:ヤブデマリなど
山頂まで:ミヤマガラシ、コミヤマカタバミ、ミヤマキンバイなど


ヒトクチメモ:「・・・合目」とは、麓から頂上にいたる登山の行程上の区切りである。しかし、実際の距離や標高とはあまり関係がない。実は登山をする場合の困難の度合いを目安として全行程を十等分して、下から1合目、2合目などと称した。かなり主観的なものである。