2005年度総会の案内

会員でないかたの傍聴も大歓迎です

 総会は4月17日(日)10時から13時まで。場所は弘前市民参画センター(弘前市大字元寺町1-13)です。
 出来るだけ多くの会員の参加で成功させたいものです。
 来年度の活動方針(案)を次に掲載しますので是非お読みになって参加下さい。


活 動 方 針(案)  

1、岩木山の自然破壊の把握、監視、阻止、山岳自然の保護と再生をめざして調査登山の実施

 特に、鰺ヶ沢スキー場の撤退を含めてその動向には注意しながら、「撤退」となればその責任の所在の究明とコクドおよび県、鰺ヶ沢町、林野庁、スキー連盟等に自然の回復に向けた具体的な方策を取るように求めます。
 登山道だけでなく山麓から山腹に延びている林道沿いの調査も実施します。
第1回  5月29日 長平登山道と鰺ヶ沢スキー場
第2回  6月26日 百沢、岳間の林道
第3回  7月17日 百沢、弥生間の林道
第4回  8月21日 弥生、大石間の林道
第5回  9月18日 大石、長平間の林道
第6回 10月16日 松代登山道
参加希望者は事務局に1週間前までに連絡・問い合わせ下さい。

2、「弘前市・岩木町・相馬村との合併」で岩木山に対する自然保護行政に変化があるはず。それに対する取り組み

 岩木町・相馬村・弘前市との合併については、より現場感覚のある地元的視点からの自然保護を求める意味からも広域自治体よりは中、小規模自治体が適当 であると考え、基本的には反対します。
また、地元の伝統・文化に裏打ちされた自然保護の観点から、「合併」したとしても岩木町の施策を継承する方向で取り組みます。
 また「弥生スキー場跡地」問題を検証し「合併」がこの問題処理とどう関わっていくのかを見極める活動を弥生ネット、市民オンブズパーソンなどと連携して進めていきます。さらに次の問題にも取り組んでいきたいと思います。

1、巨大ゴミ・廃墟「山のホテル」をどうするのか。
2、「これまで、市民がこころのふるさととしていた風景を、だれかが勝手に囲いをつくって出入りを禁じ、カネを要求するなどできないはずだ。それは故郷を売る行為でもある。カネ、カネ、カネ、カネ。郷土の精神を形成してきた風景までカネにかえようとする貧しさが悲しい。」と言う鎌田慧さんの言葉をまつまでもなく、囲いのない郷土精神形成の「岩木山」という風景を取り戻すために、弘前公園有料化の撤廃運動を進めます。

3、行政(特に岩木町)との連携

1、自然観察会などに会員が出向いて「解説・指導」等にあたります。
2、ミズバショウ沼農村公園を自然観察の場所として積極的にトレイルセンターと連携させながら活用します。また自主的に整備にも取り組みます。
3、毎年7月第一日曜日に実施されている岩木町主催の岩木山清掃登山に参加します。

4、NHK「文化センター」講座『津軽富士・岩木山』の開設

 (岩木山の自然を守ることの具体的な啓蒙活動の一つとして自然環境を含めた岩木山に関する知識を有する多様な主体者を育てるための取り組みとして)
・NHK弘前放送局カルチャーセンター4月期開講講座案内
 眺めるだけでは見えないもの    
『いつも眺めている岩木山のことをもっと広く深く知りたい、触れてみたいと思いませんか。これは単なる座講だけでなく、次に提示する学習内容にそくした 実地観察(自然「野鳥・蝶・花・樹木・神社等の観察」など)をともなうものです。』

講座内容の概略
・岩木山の自然:(花と樹木、動物、蝶、地形・地質と温泉、気象)
・岩木山と人との関係:(歴史と生活、農耕と信仰)

第1回  4月10日(日)(担当:三浦章男)
 岩木山の春と初夏の花(高山植物も含みます)
 ・赤倉道・不空羂索観音  ・PC用プロジェクター映像と講話・5月8日の観察会で見られる花についても事前に学習します。

第2回  5月 8日(日)(担当:阿部 東・竹谷清光・土岐修平・飛鳥和弘)
 春のエフェメラルズを見よう!(野外実習と観察)百沢・桜林・岩木山神社一円
(1)落葉広葉樹林と林床(2)エフェメラルズの観察
 エフェメラルズとは:早春の雪解けとともに林床に現れていっせいに花を咲かせて、樹木の葉が繁るころには姿を消してしまうカタクリ・イチリンソウ・エンゴサクなどの植物群のことです。その生態から「スプリングエフェメラル(春のはかない命)」とも呼んでいます。

第3回  6月12日(日) (担当:阿部 東)
 岩木山は生物進化の実験室
(1)数が少なくなって多様性を失い絶滅する。(2)瓶首効果による選択誤差で突然変異が浮上する。(3)岩木山特産の生物の進化。(4)人間の働きと植物の挿話。

第4回  7月10日(日)(担当:阿部東・三浦章男他)
 岩木山のゼフィルス(野外観察)
場所は岩木山のブナの森。※観察ポイント:岳温泉から200mほど登った標高500mあたり。
 注・本講座は受講希望者が規定数に達しない場合は開講されません。

5、市民参加型の写真展 

1、来場者4〜600名を目指します。出展者を出来るだけ多くし、多数の方のさまざなな視点からの作品を展示します。「多くの人々に開かれた写真展」という趣旨を継続します。
2、プロジェクターを使い花画像に解説を加えます。
3、特設コーナーを設定します。
4、出展写真搬入時間と場所は「昨年度と同様」を継続しますが会員同士連絡を取り合い、ある箇所に「まとめ」て保管をしておいて搬入するなど臨機応変に 対処します。
5、開催時期は来場しやすい比較的暖かい時季に変更します。

6、市民参加型の自然観察会

春・夏または秋・残雪期に一般参加者を募り、年3回の実施を堅持します。

7、ホームページ「岩木山を考える会」の充実

「インターネット岩木山総合学習センター」という位置づけでいきたいと考えています。

8、幹事会と事務局の機能的な充実

幹事と事務局員を増員し、各担当を明確にします。   

9、会員の拡大

1、写真展、観察会、講演会、シンポジウム等の参加者住所禄を作成します。これらを使い、以後の諸催事の案内をすると同時に入会を勧めることを実施していきます。
2、会員は積極的に観察会等に参加して、一般の方々への入会を勧誘します。
3、友人、知人に入会を勧めます。
4、諸催事の案内を積極的にマスコミに提示していきます。

10、本会の宣伝と啓蒙および他団体(特に自然保護・平和)との連携

1、マスコミに会報を発行の都度、送付します。
2、諸催事や活動を事前・事後にマスコミに発表します。
3、本会は「自然保護は平和主義」を掲げておりますので、来年度も「ピースフェスタ・イン弘前」に参加して、岩木山の自然保護を訴えていきます。


第36回自然観察会の案内(予定)

※実施日:5月16日(日)場所:(ミズバショウ沼を中心にして)
※主題:水辺の春を探そう!(1)雪解けの沼、ミズバショウとザゼンソウ(2)水辺の樹木と林床(3)水辺の野鳥
※日  程※ (当日の天気によって変更もある)
→9:00 集合(場所・岩木町湯段農村公園ミズバショウ沼駐車場)
→14:30 閉会・解散 ※参加費:500円(保険代・写真代)
※申込・問い合せ先・申込期間5月5日から12日まで