「廃屋と化したホテル巌鬼山温泉・スペース21」
山麓の巨大なゴミ! 周辺ゴミは撤去される
…しかし廃屋はまだ…

 会報33号(2004年12月発行)で報告した山麓の巨大なゴミ・白い四階建ての廃屋と化したホテルはいまだ「健在」である。

 弥生を長平方向に少し進んで左折し、1kmほど登ると白亜の「廃屋ホテル」がある。弘前市内の清野袋、向外瀬などからは今でもその白亜の「建物」がよく見える。弥生から大石方向十数キロの山麓にはこの建物しかない。だから、自然の中の異物、景観破壊の一要素として非常に目立つのである。

 二月の合併によりこの場所は弘前市になった。会員である市議会議員のAさんがこの「巨大ゴミ」を問題視して議会で取り上げようと事前調査をしたところ、文末写真のようなゴミ類はすっかり撤去され、進入(侵入)禁止のロープが張られるなどしてすっかり「きれい」になっていたという。

 本会ではこの放置された廃屋ホテルとそのゴミの実態を『このまま放置されていたのでは、まさに、大きなゴミ置き場であり、不法投棄のゴミに等しい。また、夜な夜な若者が集まって内部の破壊を続け、さらに内部の備品や生活器具を外に出して火をつけ、放置されてある廃車も燃やしているという。器物破損などの罪状が問える犯罪行為を助長させている点もゴミ同等に問題であろう。このようなことが「どこ」からも指摘されず、うち捨てられていることは許されないはずである。行政の強力な指導を期待するところである。』というコメントをつけてホームページで写真とともに公開した。現在も閲覧出来る。

 さらに機会あるごとに、口頭で自然保護課、森林管理署にも伝えてきた。そのようなことが功を奏したのだろうか。だとすれば嬉しいことだが、早く本体の「廃屋ホテル」も撤去してもらいたいものだ。

 昨年に引き続き今年度もこの件を活動方針に掲げ、総会では「巨大ゴミ・廃墟のホテル」がどうなっていくのかを監視し、行政等に訴えて行くという議論がなされたのである。

岩木山を考える会 060630発行 会報39号より