コマクサの株を撮影

05年9月24日、来週にひかえた県自然保護課と合同でコマクサの現況調査に先だって、本会では現況確認をした。

写真に示すように株数は複数であるが、群れはこれ一群だけであった。

この一群れの下部には実生(種から芽が出て育っているもの)が数本出ていた。

この一群れの大きさはこの人の長靴と比べると解るだろう。

7月下旬から8月上旬にかけて咲いた花の名残が真ん中の茎頂に枯れて見える・明らかにコマクサ特有の花弁である・まだ淡い緑の茎が7、8本見えるから株数は7、8だろうか。

 これまでの岩木山鳥海山頂付近の自然「生態系」にはコマクサは存在しなかった。そのような場所に存在しなかったものが人為によって種が蒔かれたり、植栽されるということは、この場所(広げて言えば岩木山、狭い範囲で言えばこの場所「鳥海山頂付近」)の自然生態系を壊してしまうものである。これも「立派」な自然破壊なのである。

 本来生育していないものを持ち込んで「植える」「種を蒔く」行為は盗掘(国定・国立公園内や他の保護区、またはその他の山地や湿原などから無許可で植物を採取すること)と同じように絶対してはならないことである。この行為は「盗掘」と同じように法的にも厳しく処分されよう。