岳登山道沿いの不法伐採と無断雪上車乗り入れについて

4月11日に、下記の地図を付したもの(写真についての詳細な情報もあわせて)を速達で自然保護課と津軽森林管理署に送付しました。

画像をクリックにて別紙に拡大

上記地図の説明をします。

 3月10日に会員清野嘉樹さんが撮影した場所を地図に落とした場所が赤いマーキング部分です。この地図に基づいて4月11日に私と会員工藤龍雄さんで現況調査をしました。

判明したこと

・雪上車の乗り入れは上部のマーキング部分よりも標高で100mほど上までです。標高1050またりまで。

・また侵入経路は津軽羽黒(地図参照)の登山道を利用していることです。
  つまり、津軽羽黒口から標高1050mまで侵入しています。

・さらに伐採部分は地図の下部マーキング部分よりも下方200mまで続いています。この200mの範囲で約60本の伐採を確認しました。



11日の現況調査の結果は昨日、県自然保護課と津軽森林管理署にもメールでも報告しましたが、今日現在まだ回答がありません。以下の文章と写真がそれです。

 速達届きましたでしょうか。昨日(11日)私と工藤龍雄さん(岩木山を考える会・弘前勤労者山岳会各会員)で現況調査に行ってきました。速達で送った 内容に補足するものとして参考にして下さい。

1. 雪上車の侵入経路は津軽羽黒地区(地図参照)の登山道からで、標高533mの岳温泉からの分岐点を経由して標高1050m辺りまでです。いずれも 数年前に撤退した雪上車利用のスカイラインスキー場として使用していたルートです。

2. 前回のメールと速達で送った情報にはない伐採現場の撮影もしました。場所は地図に示されたルート下部の赤いマーキングのさらに下部で約200m長 にわたって約60本切られています。全体的には150本程度になるでしょう。

3. 11日の午前中か前日か、伐採箇所を調査した形跡がありました。ただし、この形跡は標高533m分岐点から岳温泉へと下っていましたので前項2. についての調査はされていません。

標高1050m付近、中央上部のブナ林に見える空間部まで雪上車は侵入している

津軽羽黒地区からの登山道を雪上車は通っている。下部には別荘地が見える。ここから5〜600m下ると鰺ヶ沢への県道に出る。右は切られた樹木。

速達で送った地図に示されたルート下部の赤いマーキングのさらに下部の約200m間で60本ほど切られている。これらの写真は昨日写したもの。

同上。人物は工藤龍雄氏、信憑性を確実化するためにモデルになってもらった。


2005年 3月10日
岳登山道で違法伐採と違法雪上車侵入が確認されました


登山道沿いです。かなり太い。

この轍は雪上車の通行跡

樹木が鋭利な刃物で切られています


 これらは3月10日に本会の会員でもある弘前勤労者山岳会会員清野嘉樹さんによって確認・撮影されたものです。

 場所は岩木山岳登山道沿い標高600mから900mの間と推定できます。本数は定かではありませんが100本は下らないと思います。
 もし、ここが保安林であれば森林法違反、他に国有林野の立木を壊す行為として器物損壊罪が適用されます。
 南八甲田地区では不法伐採行為で犯人が家宅捜索まで受けています。それに比べてこの行為が許されていることは本当におかしいことです。森林管理署関係者からは私的なコメントと断った上での「伐採の件については未確認でした。国有地、民有地を問わず、問題だと思います。」というコメントをもらっています。