割印

青自然 第339号

平成12年8月24日

岩木山を考える会
会長  阿部 東 殿

青森県環境生活部

自然保護課長 印

絶滅危惧種ニホンザリガニ保護のために鯵ヶ沢スキー場拡張工事の緊急中止を求める要望について(回答)

 平成12年8月16日付けで要望のあったことについて、下記のとおり回答します。

1 鯵ヶ沢スキー場拡張計画の承認に当たっては、支障木の伐採は必要最小限とすることや周辺の水域に濁水を流出させないこと、切取や盛土法面は緑化することなどの条件を付しているほか、支障木の抜根は行わないなど、拡張区域内の野生生物の生息・生育に十分配慮して工事をするよう事業者を指導しているところです。

2 県では、これまでも、ニホンザリガニの生息の有無だけに限らず、拡張区域内における野生生物の生息・生育に関するモニタリング調査を行ってきたところですが、要望書が寄せられた翌日の8月17日と22日の2回、職員を現地に派遣して、津軽森林管理署鰺ヶ沢事務所職員等とともに、貴会からニホンザリガニが発見されたという場所を調査観察しましたが生息は確認されませんでした。

3 県としては、今後も、県が付した条件や留意事項が確実に守られるよう事業者の指導に努めるとともに、これまでも行ってきたモニタリング調査を継続して、拡張工事により周辺の、ニホンザリガニを含めた野生生物の生息・生育環境に大きな影響を与えることのないよう対応して参りたいと考えております。