鯵ヶ沢スキー場拡張予定地域から
ニホンザリガニを発見!

事業者によって行われた環境アセスは極めてずさんであったことが明らかに


 
地方紙新聞記事とカラーの写真(写真をクリックで拡大します)

 岩木山を考える会では、8月2日、鯵ヶ沢スキー場拡張予定地内からニホンザリガニを発見したことを発表しました。ニホンザリガニは、青森県レッドデータブックB種(重要稀少野生生物)に指定されているもので、北海道と東北北部にのみ生息するものです。

 事業者が依託した環境影響調査では「ニホンザリガニ、サワガニは確認できなかった。生息に適した水系がまったくなかった」と、されていたものです。

 北海道のニホンザリガニと東北北部のものでは相違点が多く、青森県内でも地域により若干の相違点があるため、生物学的に非常に重要な生物だと言われています。
 報道によると、事業者は「計画は鳴沢川の改変を予定しているものではなく、生物などに影響を及ぼすものではない」とコメントしているようですが、 本会会長の阿部東氏によると、「ニホンザリガニは、周辺の温度が20度を越すと、極めて生息に危険な環境となる。拡張工事による影響は大きい」と指摘しています。

 県は、この環境アセスの手落ちを認め、事業者に鯵ヶ沢スキー場拡張工事を中断させて、6月23日から施工された環境影響評価条例にも照らして、「普通、一年間、春夏秋冬の四季にわたって地域の環境の現状を調査(県のパンフレット「県民だより8月号」より抜粋)し直しして、再度、審議会に場を戻すべきです。
http://www.pref.aomori.jp/kankyo/econavi/top.htm
http://www.pref.aomori.jp/kankyo/econavi/asessment/asessflame.htm


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