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平成  年  月  日

農林水産大臣
玉澤 徳一郎 殿

青森県鯵ヶ沢スキー場拡張予定地の森林保全を求める
要望書

 平成11年11月1日、青森県知事木村守男氏は、岩木山北麓に位置する(株)コクド・鰺ヶ沢スキー場の拡張計画を容認しました。拡張予定地には美しいブナ林と、岩木山では唯一の生態学的に貴重なヒノキアスナロ林があり、イヌワシ、クマゲラ、ツキノワグマなどの貴重な野生動物が生息し、岩木山中で最も自然度の高い場所です。この林によって涵養される水が大鳴沢を下り、あるいは伏流水となって鳴沢川流域を潤し、そこに生活する人々の命の水となり、農業にも広く利用されています。森林の伐採によって水源が枯渇すれば、生活基盤が失われます。既存のスキー場とゴルフ場により岩木山を水源とする他の川で、すでに水量の減少や水質の悪化がみられています。
 開発予定地域は傾斜が急であるために、土壌の流出・土石流発生の危険性が高い場所であることが、専門家による地形調査によって明かになっています。ところが今回の拡張計画にあたって、事業者は地形・地質・気象・水文学的な調査をまったく行わず、きわめてずさんな生物関係の報告書を、青森県自然保護課に提出したのみです。
 しかもこの報告書には開発計画を有利にするための改ざんが行われており、青森県自然保護課の黙認に任せたままで、知事は自然環境保全審議会に開発の適否を諮問したのです。
 貴重な自然を守って水源を保ち、住民の生活を保障するために、鳴沢川流域の住民の要請に応え、拡張予定地域を水源涵養保安林ならびに土砂流出防備保安林に指定されるよう、切に要望いたします。


平成  年  月  日
青森県知事
木村 守男 殿

津軽国定公園利用計画変更(青森県鯵ヶ沢スキー場拡張計画)の
撤回を求める要望書

 平成11年11月1日、知事は鰺ヶ沢スキー場の拡張計画を認可されましたが、拡張予定地には美しいブナ林と、岩木山では唯一の生態学的に貴重なヒノキアスナロ林があり、イヌワシ、クマゲラ、ツキノワグマなどの貴重な野生動物が生息し、岩木山中で最も自然度の高い場所です。これらの林によって涵養される水が大鳴沢を下り、あるいは伏流水となって鳴沢川流域を潤し、人々の命の水となり、農業にも広く利用されています。森林の伐採によって水源が枯渇すれば、生活基盤が崩壊します。既存のスキー場とゴルフ場により岩木山を水源とする他の川で、すでに水量の減少や水質の悪化がみられています。
 開発予定地域は傾斜が急であるために、土壌の流出・土石流発生の危険性が高いことが、専門家による地形調査によって明らかになっています。ところが今回の拡張計画にあたって、事業者は地形・地質・気象・水文学的な調査をまったく行わず、きわめてずさんな生物関係の報告書を、自然保護課に提出したのみです。しかもこの報告書には開発計画を有利にするための改ざんがあるにもかかわらず、自然保護課の黙認に任せたままで、その概要を自然環境保全審議会に提出したのです。
 地域社会は、常に地域生態系と不可分の関係にあります。もし拡張計画が実行されたならば、岩木山の貴重な自然と景観がこれまで以上に傷つくばかりでなく、水源は枯渇して鳴沢川流域の約730世帯の農家は、深刻な打撃を受けるでしょう。このような事態は、絶対に避けねばなりません。
私達は以上の理由により、鰺ヶ沢スキー場の拡張計画の認可を撤回されるよう、強く要望いたします。